もの選び

いよいよ引越しが迫ってきた。
ようやくその気になって、家具や器などを選んでいる。


品々を見つめ、触り、使っているところを想像するなかで、この一人暮らしが私にとってとても大きな意味を持っていることを何度も確認させられる。


私は別にカフェをやるわけじゃない。
基本的には、自分が寝たりごはんを食べたりする場を確保するために部屋を借りただけ。
遊びにきてくれた人からお金をもらうわけじゃないんだし、最低限のものがあればいいはず。
安いものは溢れているんだから、テキトーに全部揃えることはとても簡単だ。


なのに、もの選びにすごくエネルギーを使う。
買っても買わなくても、ものを選ぶというのは少なからず真剣勝負だ。
「どんなものを選ぶか」に、私がそのまま出てしまうから。
それは楽しいことでもある。
全部自分の好きなようにやっていい空間。
ひとつひとつ見て触って想像したものたちと一緒に暮らす。
どんなに心地いいだろう。


私は別におしゃれな部屋にしたいわけじゃない。
かっこよくキメた部屋なんて疲れるし、そこまでのセンスは自分にはない。そんなセンスが欲しいわけでもない。
雑誌に載っている部屋はかっこいいけれど、住みたいと思うものは少ない。
それのマネしてどーすんの?といつも思う。


そうじゃなくって、「わーこれいい!!」と自分がときめいたものたちが集う場にしたい。
私基準。私の心地よさ基準。
私のときめきの集合体。部屋は私そのもの。


力んではいないけれど、これって表現のひとつだ。
お財布と相談しながら、自分の「これいい!!」センサーをフル稼働させて選んでいきます。

きっと4月以降もまだまだ部屋は歯抜け状態でしょうけれど…許してね。