2011-03-01から1ヶ月間の記事一覧

わたしのもの

わたしのもの、なんかないのだと思う。 お金も、人も、喜びも、かなしみも 1stバイオリンに釘付けになるその音、身体、想念すべてが、東北にもわたしにも繋がっているのだと知った。

結び目

日常の、着たくもないスーツを着て、重たい鞄を肩に掛け、同じ電車、同じ道を歩き、あー今月こそはダメかもしれないとか、あーあれはどうしようこうしようとそんな日常のなか、ふいに出くわす感覚があって たとえば同じ空でも、その意味が全く違ってしまうよ…

離れることで近づいてゆく

東京で暮らし始めて一年必要もないのに家を出たのは、母に近づきたいからなのだと いま、はっきりそう思う。 台所に立つときはいつも 何度も何度も、母の再生を試みている。 あの味。 味だけでなく、口に入れたときの安心感。 満たされる感じ。 毎日食べてい…

駅の階段をぺたんこの靴で てんてんてんてん、と 駆けて下りてゆくその音は鳥の音 春の小さな振動に 髪がゆれる春の音を耳に聞く 死ぬ生まれる死ぬ生うまれるのリズム

記憶

わたしには少し速すぎるように感じる新幹線 そのスピードに合うような曲がなかなか見つからない。 ipodをシャッフルにする。窓の外を眺める。目を閉じる。 18時の新幹線ではなかなか寝つけない。 それでも眼をつむっていると、ふいに、日々の、この先の、あ…

永遠

交差点の横で、学生たちがダウンを着込み義援金を募っていた大きな呼び声。箱にはたくさんのお札や小銭じっと見つめながら、わたしは通り過ぎる その学生たちと人の通りを挟んでちょうど向かい側に、裸足のホームレス寒いなか背中を丸め、うずくまる彼の前に…

濾過

何かを言おうとしたり、書こうとしたり、そういうときごく自然に自分の心と頭のなかでおこなわれているこの作用はきっと濾過、だ そののち、さらさらーとゆすって洗って、時間はそうかからないけど、それをさらに冷たい水でさっと洗う感じ そうやって差し出…

胃で見るような

エリック ‘中国好運’より胃にくるような、胃で見るようなわたしにとって、そういうインパクト

明日から停電が始まります。 いま情報が錯綜していて、正しい情報が知りたい。 客観的事実を知ることの困難さ こんなにも情報を必要としたことはなかった。少し、だけどずっと緊張が続いている。 決断を、何に頼ればいいのだろう ひとつひとつの行動を

星の光

手紙が来たり、メールが届いたり、ふいに電話があったり、そういうのってすごく嬉しい。 誰かがわたしに連絡をくれるとき、 そのちょっと前に、わたしはその人に思い出されているということだ。おんなじように、わたしも誰かに連絡をするとき、ぽっとその人…