星の光
手紙が来たり、メールが届いたり、ふいに電話があったり、
そういうのってすごく嬉しい。
誰かがわたしに連絡をくれるとき、
そのちょっと前に、わたしはその人に思い出されているということだ。
おんなじように、わたしも誰かに連絡をするとき、ぽっとその人のことを思い出している。
あるいは何度も何度も「元気かなぁ」と心にその人を浮かべている。
実際、連絡を取ろうとまではしなくっても、心の中で思い出してる人はいて、
その感じ、元気かな、会いたいな、という気持ち。
そんなことを考えながらの帰宅途中、これは星の光みたいだなと思った。
星の光が地球に届くまでには時間がかかって、だからいま光ってる星は実はもういまはない星かもしれないんだよ。
って、きっとみんなが知ってることだけど、
そんな感じで、
いまわたしが浮かべている人たちも、いま、リアルタイムでこの世にいるのかわからない。
でもその人たちの存在はわたしのなかでぽっぽぽっぽと光っていて、
似ている。
星の光と、心に浮かぶ存在の光
あ、これが人が星になるってことかって、そんな風に思った夜