大人を育てる

私は今までずいぶんと、自分の中の「子ども」を認めてきた。

4人兄弟の末っ子。私が生まれたとき、姉は大学に入学するような年齢だった。
家族はみんな大人だった。だから私は子どもでよかった。
できない。しらない。やって。教えて。
それでよかった。


そのまま年だけ重ねた。
25歳。


年を重ねれば、姉や兄たちのようになると思っていた。
自然に知識がつき、手は器用になり、毎朝新聞を読むようになると思っていた。


ならなかった。
新聞を読むという行為は、25歳の私にとっても自然なものではない。



自分の中に「子ども」がいたっていいと思う。
でも私の場合、そいつがあまりにものさばっている。



私の思う大人には、意識してちょっとメンドウと思っても行動していかなきゃなれない。