音楽という乗り物

きのうの昼過ぎにジャズを聴いてから、ずーっと音楽に乗り続けている。

今朝はジャズピアノで始まり、昼はロックを聞きながら焼きそばを作った。
夜。キクチさんのお店でおしゃべりしながらも不思議なノリのいいBGMに乗り続け、駅まで見送った後は電気グルーヴを聴きながら腕をぐるぐる回して帰った。

実際に音を聴いていないときでも、私のなかに流れ続ける音楽があった。
ずっとそれに乗っていた。
ずっと身体が動いていた。



私にとって、音楽は聴くより乗るもののような気がする。
いっそのこと「乗り物」と言ってもいいくらいだ。

激しければ激しく、ゆるやかであればゆるやかに。
悲しいものでもそれなりに、止めなければ起こる身体の動きがあって、ダンスほど洗練されてはいないけど、だけどとっても気持ちがよくて、この音楽という乗り物こそが、私を毎日運んでいるのかもしれないと思った。


もう止められない流れがあって、私はいつの間にか、でもたしかにそれを受け入れた。
だからもう乗って乗って、動いていくだけだと思う。