盲目であること
今日の夜。
郵便局を出て、さて会社へ戻ろうと思って、ふっと空を見上げて、ごくごく自然に
「神様、わたしはなにをすればいいのですか」と問いかける自分がいて、
それがあまりに自然だった。
そうやって真上の空を見上げて、すぐに気づいた。
漠然と見上げたその空は、自分の中心につながっている。
正体不明の漠然とした神様に訊いているのではない。
わたしは、わたし自身に尋ねたのだ。
見上げた空は、わたしだった。
つながってる、つながってるんだ、って、あれはそうかわたしなんだ、って思って、
何度も空を見た。
わたしにとって、今は自分自身が一番遠く、
最も頼りになる声
わたしという女は、ほんとうのことを感じ取りすぎると危うくなりすぎて、
働くことも生活することもむずかしくなってしまうような、そういうぎりぎりのバランスで生きている
盲目でなければ、生活なんてできないのだ。