歩行


思えばいつも、歩いている



小学生のわたしも、

高校生のわたしも、


いつもいっしょに歩いている



学校にいくときの気持ち

家に帰るときの気持ち


いまも続いている ね



いつも歩いて、

いつもひとりで 歩いて



ひとりで歩いているときが

いちばん澄んでる


いちばん澱んでしまったりも する



心は、ねっとりしたかたまりで

わたしはいつも

こぼれないように、まとまるように、

右に左に

持ちかえたりこねたりしながら、

なんとか地べたに落とさないようにして


そうやって ねっちりむっちりしたやつを

いちばん感じるのは、


ひとりで歩いているとき