癒し

今までで、おそらく一番人から言われてきたことは
「癒される」というもので

大人になればなるほど、そういわれることが多くなった。

そう言われるといつも、どうしようもない感じになる。
意識してなにかしているわけじゃないんだもの。




まだ大阪で働いていたころ、平日の昼間にスーツを着て、廃人のようなまさに死んだ魚の目をして
歩いていたら、おばちゃんに声をかけられて、少しお話しすることになった。


おばちゃんは、「あなたは人を癒す人だ。」というので、え!と思って話をきいていると、

 だからってね、そういう仕事に就かない方がいいのよ。
 あなたが癒すのは、心じゃない。だからカウンセラーはよくない。
 だからといって、身体でもない。マッサージは上手だけれど、そんなことをやるとあなたが倒れちゃうわよ。

 癒すのは、心でも身体でもないの。
 


「じゃあ、何を癒すんだと思う?」


2秒くらいして、答えがぽっと浮かんだ。


「魂、ですか?」 というと、


「そう。ほら、もうあなたは知っていたんだよ。魂を癒す、それはあなたがもう知っていたことなのよ。」



あなたは、元気に生きてるだけでいいのよ!それで人が勝手に癒されちゃうから!



「癒される」っていわれると、いつもそんなやりとりのことを思い出す。