線になった叫び

こんなに痛いもんだっけ?というくらいお腹が痛い


でも、「痛い」と口にすると、なぜかいつも少しずれてるような感じがする
「痛い」という言葉に収まらない感覚
だから言葉にするといつもちょっと虚しい気持ちになる
「痛い」と言ったって少しもましにならないし


冷たい風に当たると死にそうで、とにかく喫茶店に入った
で、なぜか紙とペンをテーブルに置く
ためしにペンを持ってみたら、手が勝手に(ほんとに!)線を描きだした





わけのわからない線が次々に紙の上に現れる
これは、ひょっとしたら私のお腹の中なんだろうか



こっちの方が「痛い」よりしっくりくる気がした
激しいけれど、とても繊細な叫び



描いてて、すごく気持ちよかった
手が暴れて暴れて。
止めようがなかった
線はそのまま自分の生命線みたいで


自分の中に、どうも狂ったなにかがいるみたい