どうして

どんどん送別モードになってきた。
そう。ついに1週間を切った。

送別会はほんとうに幸せ。
久しぶりの友だちも集まってくれる。
もう誰も、「どうして東京いくの?」と訊かない。
励ましてくれたり、アドバイスをくれたり、からかわれたり、いっぱい応援の言葉をくれる。
そんな送別会のわいわいがやがやの中で、いつも私は心の片隅で「どうして東京にいくんだろう」と思っている。
けどそれは決して疑問ではない。もう疑問じゃない。
不安の気持ちとも違う。もう余計な迷いはなくなった。


どうして自分が家を出るのか。東京で働いて暮らしていくのか。
今は上手く説明できない。
現実的ないくつかの要素はある。たしかにきっかけもあった。
でも言葉ではばしっと説明できない。


今の自分を越えたところから手招きされてる感じがする。結局はそんな感じだ。
きっとあとから振り返ると、すっきりわかるんだろうなぁ。


「どうして東京にいくんだろう」は、私のわくわくを言葉にしたもの。
答えはちゃんと自分を越えたところで用意されている。
そのことを、私は知っている。