2010-04-28 女 会社を出ると、白く曇った夜空が広がっていた。不思議な明るさ。恐ろしく天気の悪い昼間のようにも思えてくる。 どちらでもいい。どちらでもいいけれど、今は夜。と確認しながら歩く。 明日、母が来る。私は死ぬまで母の娘であって、生まれたときから一人の女。確かめ、味わい、生きている。