水のちから、時のちから

(この感じは流れるプール)


過去というところがあって、そこには絶対戻れない。



わたしは今日、どこにも戻ることも帰ることもできないと気づき、

同時に、どこにも戻ろうとも帰ろうともしていないわたしに気づいた。



再会も再訪もなくて、

すべてが、新しい、出会い。



わたしは流れるプールで流れていて、それは凄い勢いで、進む方向は常に前へ前へ。

未来未来へ。


流れつく先に目的地はなくて、目的地のために進んでいるわけじゃない。

だけど、通り過ぎた場所にはもう二度と帰れない。
留まることもできない。



水が、凄い、勢い。

足もつけない



小学生のときのプールの時間の、みんなで同じ方向に進んでできあがったあの水の流れ。

ひとり戻ろうとしても戻れない水の力。は、時の力に等しい。



あの楽しさと同じ楽しさ、水の流れが毎日のなかに流れていて、

凄い力で運ばれている。



そのことを、わたしは今日

水の流れを、背中に感じた。