条件
亀川恵子というひとつのパターン
街を歩けばたくさんの人
パターンが歩いている
容姿、知性、環境、センス、体力、いろいろいろいろ
いろんな要素を組み合わせたひとつの実験台
たくさんの人
通り過ぎていく名も知らぬ人を見ながら、
この人もこの人も、このパターンはひとつだけなんだと感じ、
その奇妙さ、不思議さを受け止めきれなくなる。
そのパターンでしか味わえないものを味わいに来たんじゃないの?
コンプレックスという条件が、オリジナルをつくってる。
このパターンもあのパターンも、わたしというパターンも、
魂は生き続けるか終わるか知らないけれど、
この条件のもとで生きるのは、これが最初で最後。
それだけは知ってる。
すぐに終わってしまうのだ