戯言
そこにはもはや振り返る余地さえなくって、
哀愁、郷愁、後悔、名残り、ふつうならあるでしょって思うようなものがぜんぜんない。
わたしの2年。
わたしたちの2年。
あぁこれを、もっと、こんなくだらないのじゃなくって言えないものか!
すごくすごくすごく、この感じてるこれ、身体や時間や心を使って体験したことどもが、
陳腐なんだか崇高なんだかわからないけれど、
どう評価したいか、なんてもうまったく興味がなくって、
ただ、じぶんが感じたままをそのまま記録できたらスカっとすんのに、
なぜだかほら、書こうとするとほら、するすると違うものに変化しちゃうのはなぜだよ。
わたしはきっと、この感じてることと出てくることのズレ、これに耐えられなかったの。
自分の内側を出そうとすると、出そうと思って出たものは、必ずどこか少し違ってしまって。
相手が思っていること、と、相手が言っていることは必ずどこかに程度の差があって。
感じやすいとなおさら、その違いを感じ取ってしまうから、
なんかちゃう。とむずむずしい。
問い詰めるほどではないけども、少しづつ悪意なくしんしんと部屋に積もる埃みたいに
その、表現することで生まれてしまう意図のないズレ がくるしかった。
感じることと、それを出す・表現するっていうのはまったくもって違った能力がいるように思うが
どうだろう。
わたしなんかの場合、やはり感じることを専門にやっていきたいが、
それってなんだか、人混みの中でヘッドフォンで音楽を聴いてひとり悦に入ってるだけの人生。
それもそれでどうだろう。と思う。むずかし。