夜には夜の色で

さっきふとした思いつきで、お風呂に入るとき電気を消して真っ暗にしてみた。


そうすると、身体の疲れがどーっと取れていくのが分かった。
ものすっごくリラックスする。
とても気持ちいい。
窓を開けると冷たい風が入ってきて、ちょっと露天風呂の気分。


で、そんな真っ暗なお湯の中で、電気というものの不自然さをしみじみと感じた。
電気はたしかに便利だ。
実際、真っ暗だったら色んなことをするのに手間取る。
だから、私たちは当たり前のように夜になれば電気をつける。


だけど、よく考えれば夜って暗いのが当たり前。
きっと電気を浴びるのって、けっこうしんどいことなんじゃないかと思った。
知らないうちに負荷がかかっているような気がする。
電気を消すことで、身体が「やれやれ」といってリラックスしているみたいだった。



これは、むかし兄に「夜空は宇宙の本当の姿。」といわれたことと重なる。
夜こそ宇宙の本当の姿。



夜の暗さ。
夜の色。
宇宙の色。


その色に、もっと自分をなじませてみようと思う。